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FactoryRyo オリジナルアーシング STAGE-2

オリジナルアーシング STAGE-2

市販品って、ずいぶん高くないかい?

最近はかなり定番化し、すっかりメジャーになったアーシングシステムですが、
市販品って、理論と構造の割に、ずいぶん高くないかい?

本家本元の市販品は、やはり値段なりの製品であることは充分にわかっています。
材料のケーブル、独自の6角カシメ方法などなど、他の追従を許しません。
でも、やっぱり高いじゃん♪
こんな程度のものに2万も3万も出せませんって(笑)

っつーことで、家庭用電源ケーブルを材料にFactoryRyoオリジナルアーシングが製作されたわけです。
エンジン始動性の向上、ヘッドライトの光量アップなど、それなりに効果はあったと思います。

アレから2年がすぎたころ、ピッコリーナメンバーの某氏より、製作依頼が入ったのです。
『よーし、それなら一気にグレードアップしちゃいますかぁ・・・。』
と、いうわけで、今回はかなりの自信作になりました。
入墨カプチーノのアーシングはそのプロトタイプです。

チープなチューニングほどわくわくするものはありませんよ(^^ゞ

材料と工具の調達、そして圧着

ロールのケーブル

『効果のありそうなことだけを、安価に実現したい』
という主旨の元、ピッコメンバー準共同購入方式で
希望者を募り、必要分+αのケーブルを調達しました。

もちろん割安な方法、ロールで購入です。
とりあえず100mってとこです。

8Gケーブル

厳選したケーブルは、耐熱クリア被覆の8Gです。
断面は、Snメッキ極細OFC(0.12φ)を束ねた8.31sq。

本家アーシングシステムは16sqらしいんですが、
さすがにそんなケーブル買うと高くなっちゃいます。
もちろん、太ければ抵抗値は少なくなるのですが、
ホット線が驚くほど細いことを考えると、
これくらいが費用対効果の妥協点だと考えたのです。

見た感じは、ギラギラ輝いて、ほんとに奇麗です♪

クリンピングプライヤー

一般生活ではほとんど使われないこの極太ケーブルを、
抵抗が少なくなるようにしっかり圧着するためには、
専用のプライヤーが必要になります。

と、いうわけでクリンピングプライヤーを、
新調しちゃいました。
14sqまでの裸スリーブを圧着できます。

でも、アーシングを作り終わったら、
使用用途はなくなっちゃうんでしょうねぇ・・・。

アーシングの完成品

ケーブルの末端は普通の丸型圧着端子です。

アースポイント用端子の規格は、
8sq、M6ボルト用の8-6(画像上)
8sq、M10ボルト用の8-10(画像下)

ほつれ防止と、振動による金属疲労防止のため、
透明熱収縮チューブを全ての端子に被せています。

アーシングの完成品

バッテリーターミナル用端子は、
14sq、M6ボルト用の14-6です。

この端子に、8sqのケーブルを2本まとめて圧着。
芯線が細いので、無理やりならば入っちゃいますが、
スリーブ部分の内面をリューターで削って、
わずかに内径を広げています。
メッキがはがれて導通が少しあがるかも。

これを表裏に合計4本のケーブルをまとめて、
透明熱収縮チューブを被せ、ボルト1本に接続します。
さらにこれが2組で、都合8本のケーブルを、
バッテリーターミナルに直接接続できるわけです。

アーシングの完成品

FactoryRyoオリジナルアーシングSTAGE-2、
EA11R用の完成品です。

独走の理論<っつーか、私見じゃん♪のアースポイント!

まずは、

エンジンルーム全景

全体像ですが、画像がちっこくてよくわかりませんね。
アースポイントは現在のところ、8箇所です。

ボディ接触部の塗装は剥がしていません。
錆の発生が悪影響を起こすと考えるからです。

基本的に、ハーネスがボディアースしているところを、
バッテリーへ直接戻してやろうと言う考えですから、
ボディは通電性がなくたってかまわないのです。

という、完全なる私見。

バッテリー接続

バッテリーターミナルとの接続部分です。

配線集合プレート等を一切使わず、
ケーブルが途中で分岐することもなく、
8本をバッテリーターミナルに直接接続しています。
つまり、ケーブルが各々完全独立しているのです。
可能な限り、抵抗を少なくするための工夫です。

尚、バッテリーターミナルはエーモン工業のY134です。

ジェネレーター

かなり見えにくいのですが、
ジェネレーターとの接続部です。

本来はジェネレーター背面部が望ましいのでしょうが、
取り回しやスペース的な問題から、
下側固定ボルトへの接続としました。

当然ですが、ここへの接続のためには、
ベルトの張りを調整しなおす必要があります。

ボルトサイズはM10です。

ハーネス

右側前方、No.1ハーネスとの接続

右ヘッドライトの明るさに、
直接的な影響があると思われるポイントです。

ボルトサイズはM6です。
ここのボルトはセルフタッピングというんでしょうか?
自分でネジ山を切り込んでいくタイプのボルトですから、
絶対に斜めにねじ込んではいけません。

ハーネス

左側前方、No.1ハーネスとの接続

左ヘッドライトの明るさに、
直接的な影響があると思われるポイントです。

この付近にあるリレーには、アースしていません。
そもそもリレーはハーネスでつながっているので、
ボディアースの効果しかないはずと考えたからです。

サージタンク

サージタンクとの接続部です。

ここは、No.5ハーネスのアースポイントです。
追加した油圧計のアースもここに共締めしています。

ここのボルトサイズはM8ですが、
持ち合わせがなかったのでM10用端子を使っています。

EXマニホールド

EXマニホールドアースとの接続

ケーブルの束から下方へ伸びている2本のうち、
1本は上記の左側前方、No.1ハーネス用ケーブル、
もう1本が、EXマニホールド用ケーブルです。

EXマニホールドからバッテリー下のボディへ
編み線によるアースがつながっていますので、
そのボディー側ボルトに共締めしています。

いくら耐熱ケーブルだからと言っても、
EXマニの温度には耐えられないからです。
ここもボルトサイズはM6です。

ディストリビューター

ディストリビューターとの接続部です。

ディストリピューター根元の
固定ボルトに共締めしています。

ここであれば、点火時期調整の時に邪魔にならないし、
ウルトラNOVGYのアースポイントである、
インテーク側のカムハウジングと直結できます。

ここのボルトサイズはM6です。

スロットルボディ

スロットルボディとの接続部です。

ここは、内部をエアが激しく通過するところであり、
空気の摩擦により静電気が発生しやすいと考えました。

そこで、その静電気をバッテリーへ逃がすことにより、
スムーズな流れを実現させようというアイディアです。

ここはM6のロングボルトです。

INマニホールド

No.6ハーネスとの接続部です。

いわゆるインジェクターのハーネスアースです。
ちょっと狭すぎて、画像を撮れませんでした。

ここはM6のロングボルトです。
とても手の届く部分ではありませんので、
工具を駆使して取り付ける必要があります。

サージタンク

サージタンク付近の取りまわし

ジェネレーター、スロットルボディ、サージタンクの
各ケーブルをまとめて、
クラッチワイヤーに沿わせるレイアウトです。

アーシング

 

独走の理論<っつーか、私見じゃん♪のアースポイント!

次に、

ジェネレーター

ジェネレーターのブラケット部と、
オイルポンプをヘッドに固定しているボルトです。

ヘッドカバー&エキゾースト

ヘッドカバーのABV配管が元々あった部分2箇所、
デストリビューター根元のボルト、
エキマニからボディへとアースしてあるボルトへ
それぞれ接続しています。

スロットル&No1ハーネス

No.1ハーネスのバルクヘッドへのボディアース部と、
スロットルボディ取付ボルト部です。

No1ハーネス

No.1ハーネスのフェンダーエプロンへの
ボディアース部へ共締めしてあります。

エアクリーナーのブラケットも共締めしてあります。

バッテリー

ヘッドカバーのみ途中で1本にまとめ、
それ以外はダイレクトにバッテリーマイナス端子へ。

アーシング

 

独走の理論<っつーか、私見じゃん♪のアースポイント!

最後に、

右フロントホイルハウジング

右フロントホイールハウジングへのアース。

ここは、元々、バッテリーから純正グランドケーブルが
アースしてあったポイントですが、
そのケーブルをメインリレー根元に移設し、
こちらをアーシングで接続しました。

左フロントホイルハウジング

左フロントホイールハウジングへのアース。

JB23の3型の場合、
この部分にハーネスアースが集中しています。

これをボディーパネルの伝導性に頼ることなく、
バッテリーへ直接戻すという考えです。

ジェネレーター

ジェネレーターブラケットへのアース。

この部分であれば、
ベルト交換の時も邪魔になりません。

スロットルボディ

スロットルボディへのアース。

FactoryRyoオリジナルアーシングの
必須ポイントですね。

サージタンク

サージタンク最後端のハーネスアース。

電気配線図によると、ここには、
ECM、O2センサ、クランク角、IGコイルなどの、
集中アースポイントになっているようです。

ヘッド

ヘッド最後端のアース。

元々、バルクヘッドへボディーアースされていますが、
ヘッドから直接バッテリーへ接続しました。

バッテリー

バッテリーマイナス端子の集合部。

あと2本つなげるけど、さぁ、どこにしようかなぁ・・・。

アーシング

ギラギラでいい感じでしょ?
時間ができたら、もっとよく考えて何点か追加したいかも・・・。

どぉ?これで\5,000-/1台分ならほしいと思う?

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